独特な陳列方法と耳に残る店内BGM、そしてその豊富な品揃えと激安価格で有名なドンキホーテですが、この大企業を率いる経営者についてご存知でしょうか。ドンキホーテでの大原孝治のプロフィールは、1993年の入社から始まります。いち販売員として採用された大原は、早々にその実力を認められ、新規店舗の店長を歴任しました。入社から2年後には取締役第二営業本部長に抜擢され、2013年にドンキホーテ社長に、2014年にドンキホーテホールディングス社長に就任したのです。
ドンキホーテは中長期の経営目標として「ビジョン2020」を掲げており、売上高と店舗展開数に関しても目標を定めています。昨今の日本経済においては、各種政策の効果が現れ、徐々に回復の兆しを見せています。しかし、海外経済の不確実性は依然として残されており、金融資本市場においても、為替変動の影響から不透明さが増していると言えます。さらに小売業界においては、雇用環境が改善している中で人材不足が続いています。景気に力強さが無い中において、家計の消費支出も低迷しています。節約志向が長期化することで、日本経済全体に暗雲が立ち込める事態を招きかねないのです。
このような状況下で、ドンキホーテは競合他社との差別化を図る、攻めの経営を実施しています。

現場主義と各店舗主義を貫きながら、それぞれが競争力ある営業戦略を打ち立てることで、収益増加を達成する鍵となるからです。そのために大原は社長として、難しい舵取りを担っていると言えます。